11月9日(月)【緩和の授業②】
看護をする上で、現在の患者さんの状態を看護診断名で定義し、看護介入を考えていきます。
その看護診断名を付けるときに必要になるのが、「NANDA-I看護診断」です。この本には、全部で244の看護診断が記されており、看護過程や実習において、いくつかの看護診断をピックアップして介入していきます。
その中で、緩和ならではだなと思った看護診断名があります。
それは、「スピリチュアルウエルビーイング促進準備状態」です。
定義は、人生の意味や目的を、自己・他者・芸術・音楽・文字・自然・自分自身よりも大きな力とつながりの中で経験し統合するパターンが、さらに強化可能な状態とあります。
スピリチュアルとつく診断名は他にもいくつかあります。
日本において、スピリチュアルという言葉は宗教的な意味合いが強く、グループワークにおいても、患者さんの看護診断をスピリチュアル系に選ぶことを躊躇するクラスメイトも多いです。
でも私はなぜかとても神秘的な、スピリチュアルな考え方が看護に通ずる深さを感じます。
それが何なのかは少しずつ学びを深めていこうと思います。
【こちらがNANDA-I。3年ごとに更新されます。初めてこの本を手にしたとき、ずっと読んでいたい、おもしろいと看護の深さを感じたのです。】