9月9日(水)【『ボクはやっと認知症のことがわかった』を読んで】
皆さんは、認知症と聞いてどのようなイメージを持たれますか?
看護学生として、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症などの疾患の病態生理や治療方法、看護は座学で学んできました。
しかし、実際に認知症の状態に陥った方にお会いした時にどのように話さなければならないのか、その方の人となりを理解した上でコミュニケーションを取らなければならないのに、急に怒ったりしないかな、少し怖いなという偏見を持っている自分が全くいないかというとそれは噓になります。
だからこそ、疾患による生活への影響を理解した上で、その人自身に歩み寄ったコミュニケーションができるようになりたいと思います。
在宅の授業の中で、認知症の診断として使われるスクリーニングツールの一つ、改定長谷川式認知症スケールを作った長谷川先生自身が認知症になり、最近自身の内容をまとめた書籍を出したと先生が話題にあげました。
気になったので、すぐに購入して読んでみると、先生自身が、認知症になる前と後で感じられる素直な意見がたくさん書かれており、読んでいて、ハッとすることが多かったです。
そして、世の中にある様々な偏見によって閉ざされる世界があることを知ることが出来ました。
【私はこれから先何度もこの本を読み返すことになると思います。看護に携わる道に入ったからこそ、忘れてはいけない思いが詰まっている一冊です。】