7月10日(金)【看護の醍醐味】
こんにちは。小児科・産婦人科看護師のヤゴメです。
私は看護師ですが、注射されるのは大の苦手。想像すらしたくありません。新人のとき、先輩に「痛そうだなぁって顔で、患者さんに注射しないでね」と注意されたくらい。
だから私にとって、「痛くないように注射を打つ」はとても大切。薬剤を常温にしっかりと戻しておくこと、薬液をゆっくり注入することは、どんなに忙しくてもサボってはいけません!
このあいだ、中学生の女の子が子宮頸がんワクチンを打ちにきました。勤務先の自治体では、小学6年生から高校1年生の女性は公費で接種できます。
「痛いんですよね。どうしよう」
とても不安そう。でも、子宮頸がんワクチンは期間をあけて3回打たなければいけません。きちんと全て打ってもらうためにも、いかに嫌な思いをさせないかが看護師の腕の見せどころです。
手のひらで薬液を転がしてしっかりと常温に戻し、「これでもか!」というほど、ゆっくりゆっくり、薬液を注入。ここをサボってはいけません!
終わったことを告げると、花が咲いたような笑顔を見せてくれました。
「全然痛くない!注射が上手なんですね!」
どうやら、嫌な思いはさせずに済んだみたい。きっと2回目以降も頑張ってくれるはず!
ナイチンゲールは、看護とは環境を整えて患者さんの生命力を最大限に活かせるようにすることと説明したそうです。痛くないように注射を打てば、患者さんも次の治療に前向きになれるはず。きっとこれも、看護の醍醐味のひとつ。