6月26日(金)【ダイバーシティ革命】
こんにちは。小児科・産婦人科看護師のヤゴメです。
私は学生のときから周りにLGBTの人が多くて、男友達と好みの男性について語ったり、トランスジェンダーの先輩に彼氏の話を聞いてもらったり。
だからLGBTがメディアで取り上げられるようになって、正直なところ私は、自分はLGBTに関して先進的だと思っていました。
でも先日、そんなことはないと思い知らされる出来事が。それは、あるOLさんから相談を受けたときのこと。
「レズビアンなんですけど、初めて恋人ができて。性感染症予防はどうしたらいいでしょうか」
ここで、私にいくつかの問題があることに気づきました。
私は彼女たちがどのように性交渉するのかを知りませんし、レズビアンカップル向けの性感染症予防グッズの存在も知りません。
知らないものは仕方がないので、私たち医療者がよく参考にしているアメリカ疾病予防管理センターのウェブサイトで調べることに。
そして、英語が苦手な私がやっと見つけた答えがこれでした。
「レズビアンカップルの性感染症リスクは思っている以上に高いと考えられる一方で、効果的な予防法を調べた研究はほとんどない。」
なんと、専門家でさえ知らないのです。問題を持っていたのは、私だけではありませんでした。
医療現場で「ダイバーシティ」と聞くと、女性医師の活躍支援の話かなって思いがち。でもそれだけではないことに、私たちはそろそろ気づく必要がありそうです。