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3月25日(水)【なんのために①】

久しぶりに介護施設のアルバイトでした。

ある入居者さんがお部屋に戻りたいとおっしゃったので、職員の方に移動介助し、戻って良いかお伺いしました。

「お部屋に戻るのであれば、ベッドで寝てもらって、足元のセンサーマットをONにしてね。」と言われました。

私は、何の疑問も持たずにはーいと返事をし、車椅子を押して、その方のお部屋へと向かったのでした。

お部屋へ入り、ベッドに横になっていただくために、車椅子をベッド側まで移動すると、「自分の机で車椅子に座りながら、物書きをするのもいけないのかしら?」とおっしゃりました。

「寝たくないのですか?では、座ったままで過ごして良いか、再度職員さんに確認してもよろしいですか?」と聞くと、その必要はないと言いました。続けて、「自分の部屋に戻るのであれば、必ずベッドで寝ていないといけないと毎日言われています。なので、出来ないのは分かっています。」とおっしゃるのです。

自分の部屋なのに、空を眺めることもできない。

寝るのが嫌なら、オープンスペースで座って他の入居者さんと一緒にテレビを見ていてと言われる。

あと何年経ったら、自分の好きなように生活できるか。

死ぬまでこのような生活をしなければならないのか。

そうおっしゃられ、私は言葉に詰まってしまいました。

続く。

【バイト中に使用しているメモ帳は実習で使うかもとファンメディ子さんにいただきました。業務に関するメモより、入居者さんたちのお話が面白く、ついついメモしてしまうのです。】