どうしたらセルフメディケーションを高めることができるかを日々考える。
みなさん、セルフメディケーションという言葉を聞いたことはありますか?
セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」と世界保健機関(WHO)で定義されています。
例えば、私は、日々PMSで悩んでいます。
なので、少しでも快適にPMSの時期を過ごすために、自身の症状や傾向などをセルフモニタリングして、痛みがでそうなときは事前に鎮痛剤を内服しています。
また、イライラや落ち込みがあるときはアロマオイルなどでリフレッシュすることも大切にしています。
何より重要なのは、PMSが始まるころにメンタル不安定になることを家族にアナウンスして私が当たり散らす心の準備をしてもらったりしています。
そんな自身のPMSに関するセルフメディケーションと共に、子宮頸がん検診や乳がん検診などのがん検診や膣エコーを定期的に診てもらっています。
セルフメディケーション。
私が看護師としてレディースクリニックで働く現場においても、この言葉をもっと多くの人に知ってもらいたいと思っていることがあります。
それは、医師の問診や診察において、もっと早く受診してくれていたら……と思うことは少なくないこと。
多くの方が中々受診できなかった理由は忙しいからです。また、産婦人科の待ち時間が長いということで受診が遠のくことも背景にあると思います。
もちろん、忙しくても、待ち時間が長くても、受診する人はします。
だからと言って、受診をしない人は、診察することができないのだから、寄り添うことはできないとバッサリ切ってしまうのも私は違うと思うのです。
セルフメディケーションが生活の一部においてほぼ強制的に行うことができるような仕組みができないかと、日々、妄想しています。
例えば、ほとんどの人は買い物は必ずしていると思うので、スーパーや商業施設の中で受診やがん検診を受ける環境を整えたり、コスメを売っている横で医療従事者による相談コーナーを設けて受診を促したりなど、できたら良いなと思います。(医療施設は法律や届出などが必要です。知らないことが多いので何が必要かはもっと勉強していきます。)
セルフメディケーションが大事!と言うのは簡単ですが、医療施設では、患者さんから足を踏み入れもらうのを待つしかないのも現実。
だからこそ、ヘルスケアに関する様々な情報を収集したり、セルフケアを少しでも楽しく感じてもらえる仕組みを考えたりして、たくさんの人が少しでも自身のセルフメディケーションを展開していけるよう私は日々邁進しています。