2月24日(水)【『誤作動する脳』を読んで】
医学書院から発行されているシリーズケアをひらくが好きで、図書室からこの本を借りました。
著者は樋口直美さん。50歳でレビー小体型認知症と診断された。41歳でうつ病と誤って診断され、治療で悪化した6年間があったと著者紹介に書かれています。
この本には、レビー小体型認知症と診断される前後において、樋口さんの身の回りで起こった体験や症状について書かれています。
レビー小体型認知症。
看護rooの用語辞典には、パーキンソン症状や幻視を呈する進行性の認知症であると書かれています。
書籍の中でも、実際に樋口さんの周りで起こった幻視について、具体的に書かれています。
読み終えて思ったことは、自分達の心ないひと言で相手を苦しめてしまう事実があること。医師が全てを解決してくれる存在ではないのだということを痛感しました。
「全然認知症に見えないですね」というひと言で、例えその日、症状が強く出ていても、冷静を装わなきゃならないよう無理をさせてしまう事実があるということ。
医師が診断し、薬の処方せんを出して飲むことだけが治療への近道ではなく、服薬したことで自分の身体起こりえるあらゆる症状に目を向け、報告し、半ば手探りのような状態で、共に治療の道を進まなければならないということです。
自分の祖父の認知機能低下の状態をふと思い出しました。
どうせ分かっていないから適当に返しても分からないだろうと思ってしまった自分を悔みます。
今一度、自分があらゆる影響因子を持ちうると考えながら、コミュニケーションを取らなければなりません。
今は中々帰省できないですが、帰った時に祖父とたくさん話したいと思います。
【もうすぐ春休みなのですが、長期休みは図書室の本貸出冊数が増えるので、読みたい本をたくさん借りてきます!!!】