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5月29日(金)【かかりつけ献血】

こんにちは。小児科・産婦人科看護師のヤゴメです。

性教育でよく使われるセリフで、あまり好きではないものがあります。それは、

「パートナーが変わったら、性感染症を2人でチェックしましょう」

というもの。だってそんなの、ハードルが高い。私でもそんなデートはしたことないし、これからだってしたくありません。

でも、性感染症検査の普及が必要なのは事実。不妊の原因になったりするうえに、症状が乏しくて感染に気づきにくから。たとえば、妊婦検診では代表的な性感染症のクラミジアを調べますが、ある調査では約50人に1人の妊婦さんがクラミジアに感染していたそうです。

だからといって、性感染症検査をお勧めデートコースにするなんて、センスがない。でもこのあいだ、ちょっとよさそうなアイデアをみつけました。
知人の大学生によると、デートで献血に行くことは彼らにとって、珍しくはないらしいのです。なぜなら、お金をかけずに快適な時間を過ごせるから。もしかしたら、献血センターで性感染症チェックもできるようにすれば、検査するカップルが増えるかもしれない!

そういえば、20代の患者さんで献血を上手に使っている人がいました。

「そろそろ定期的にしている血液検査の時期だと思ったので、献血してきました。これ、結果です!」

と、献血のときに調べた血液データをコピーして持ってきたのです。結果はとくに問題なかったので、追加で必要なものだけ採血しました。献血での採血にはお金がかからないので、その分、クリニック代が節約できます。賢い若者は、賢く健康管理しているみたい。

もしかして、若い人のための「かかりつけ医」ならぬ「かかりつけ献血」をつくれば、いいのではないかしら。

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