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12月26日(木)【掃除の手を止めた思い出の腕時計】

年末に向けて少しずつプチ掃除をしていると、棚の奥にしまっていた時計ケースを発見!

時計ケースを開けて、父に買ってもらったスケルトンのスウォッチを付けてみる。

そうなると、もちろん、掃除は中断。

機械を解体し、その仕組みを見るのが好きだった私は、スケルトンのこの腕時計を、とても気に入っていました。

スウォッチの隣には、文字盤もムーブメントもベゼルもない“ただのケース”。

これは縁あって時計販売員をしていたころに研修で研磨させてもらったもの。

岩手県にある時計工房で行われた研修では、施設見学、時計の仕組みについて勉強した後にケース研磨とテンプの取りつけ体験、工房の歴史や時計への想い、時計をつくる職人さんたちへの想いを伺うことができました。

ホコリが入らないように工夫された工房では、選ばれし職人さんたちが自分の背丈に合ったオーダーメイドの作業台で自動巻き時計を大切に組み立ていました。

時計への想いに触れ、感動と緊張の中、ケースの研磨体験・・・。

電動の研磨機にケースがもっていかれないよう、角度をキープしながらバランスよく力を加えるのが難しい。

そして、いろんな意味でテンションが上がった、テンプの取りつけ。

ヒゲが伸びないように、他の部品を傷付けないように慎重に、と思うほどに手が震え、自ら難易度を上げながらも取りつけ成功。テンプが回りチッチッチッ歯車が動き出したときには、まるで命をもらったかのようで感動したのを思い出します。

自動巻き式腕時計は人間の身体と同じように、動かさなくても、動かしすぎても不調になったり、定期的にメンテナンス、オーバーホールが必要になり面倒だと思われる方も少なくないと思います。が、これも人間の身体と同じで、大切にバランスよく使っていれば良い状態を長くキープすることができ、歳を重ねるごとに味が出てくるところも魅力です。

と、思い出に慕っている場合ではなかった、、、と掃除を再開!したのですが、そこでまた、懐かしい家族写真を発見!!

そして、進まないプチ掃除。

今年も大掃除が大変なことになりそうです。

※テンプ・・・「機械式時計」を構成する輪状の部品で、振り子式時計における「振り子」の役割を担うもの。

※ヒゲ・・・渦状のゼンマイ部品のこと。「ヒゲゼンマイ」ともいう。車のハンドルを繰り返し左右交互にきるかのような動きで、テンプを左右に動かすことで、機械式時計を“常に規則正しく動くもの”たらしめる存在。