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9月20日(金)【会いたかったー②】

さて、わたしなりワトソン博士のカリタスプロセスを10個を理解した上で、私たち看護学生に今できることとはなにか…。

そんなことをセミナー中に考えている中で、質疑応答コーナーで、とある看護学校の先生がこんな質問をしていました。

Q.看護学生に対して、ワトソン博士の理論を理解し実践できるような看護師に育てる?(こここういう表現かちょっとうろ覚え)ためにはどのように指導したら良いか

この質問対してワトソン博士は下記のことをお話しされました。

A.今まで教えていたことを壊すところから始めます。”ケア”をすることの現象を今一度考えること。メディカルサイエンスではなく、ヒューマニティ(まさしくワトソン博士の人間的側面、人と人の触れ合い部分かなと)が大事で、主観的価値に注目すること。今までは科学的視点で見ていたが、映画、絵画、音楽、文献、あらゆるアートな切り口から考えて動きを知ること。今までとは違い新たな枠組みをもって考えていかなければならない。これらアートな切り口から相手の必要とすることを察して、人と人との関係性を学ぶことができる。さらに、セルフケアについて学ぶこと。自分のためにエネルギーを使うということを学ぶことで、どういった動きが大切かを学ぶことにつながる。他にも、近くの演劇科に所属している学生をよんで、患者役になってもらい、患者役をした演劇経験のあるその学生がどう感じたかをフィードバックしてもらうことで、ヒューマンケアリングの練習となる。(これは友達同士の練習ではなく、演劇科の学生と実践練習することで、受け取り方などをより学ぶことができる。また、学ぶグループは少人数で、同じ教授の指導を受け、自分自身の成長発達を理解し、問題がどこかを学習することがを勧める)

その他、医学的ではなく看護のカリキュラムに変えること、ヒーリング&パワーの授業を作る、教室そのものを変えていくなどをあげられていました。

学校の先生からのクエスチョンだったわけですが、学ぶ立場にいる私の視点からしても、なるほど!ヒューマンケアリングの本質を知るためには、本当に様々なアートな切り口からも患者さんや、患者さんの魂まで見ようとしなければならないのかと感じることができた質問でした。

セミナーを終えて、改めて看護学生の立場である私たちが今できることは何か考えることが出来ました。

学校はある意味閉鎖された空間だと感じています。それに加えて、3年制による学習期間が短いにもかかわらず、いつも書いているように、課題が多く、実習も多く、実習練習の必須や、テストも多い。そんな中、クラスメイトは疲弊しています。

これらが背景にあるからこそ、もっと楽しく、もっとポジティブに、もっとお互いにケアしながら学習することが出来るのではないかと。

・看護学生同士でもっと高め合うために、お互いケアする時間を作る

・自分たちの学びに新しい切り口を入れるために、アロマセラピーや、ハンドセラピー、アートセラピーなどを自己学習の中でも取り入れていく

・お互いが何のために今この学校にいるのか、なぜ看護師という道を選んだのか確かめ合う機会を作ること

学校に通い始めて半年たち、ここまで疲弊したり、辛かったり、もう辞めたいと思う子が多くなるなんて思ってもいませんでした。

大学に通うお金や、家庭に余裕がなく選ぶ道がなく、学校に通っている子も中にはいるからです。

でも、選ばざるを得ない状況でも、出会えたこの必然を目の前にお互いに前へ進んでいきたいなと。

ワトソン博士の理論をまだ知ったばかりのわたし。これから臨床の場に出ても、日々の生活の中でも、ずっとずっと実践し、さらに学びを深めていきたいと強く思うセミナーでした。

★セミナーの終わりにワトソン博士と写真を撮っていただきました、拙い英語で看護学生だということを伝えると、素敵なナースになってねと。感無量です★