7月30日(火)【レジェンドの足跡】
取材である歯科医の先生のもとへ。
話が脱線して、口腔ケアの話になったときのこと。「いまは口腔ケアを一生懸命やってくれるけど、30年前はごはんを食べられなくなった患者さんには口腔ケアしてなかったのよ」と先生。
確かにひと昔前まで、歯磨きやうがいは虫歯を予防するためだけに行われていたので、口から食事をとることができなくなった患者さんには口腔ケアをしていなかったという話を聞いたことがありました。
いまや病棟では1日3回の口腔ケアが当たり前になっているのに。
いちばん驚いたのは、お話を伺った歯科医の先生に口腔ケアの重要性を説き、病棟で実践したのが、先日セミナーでご一緒させていただいた坂本すが先生だったということ。
当時は病棟の医師も歯科医も看護師も口腔ケアの重要性がわからず、ケアに時間がかかることからなかなかうけてもらえない状況だったのだとか。その中で坂本先生はあらゆる職種を巻き込み、口腔ケアを定着させていったそうです。実際に一緒にお仕事をされていた方から聞く当時の様子は現場の熱感がそのまま伝わってきました。
やはり坂本先生はレジェンドです。