5月23日(木)【ポポネポライター】
「ポポネポ」という言葉、知っていますか?
昨日参加した「取材ライター講座」で講師のベテランライターさんが教えてくれた取材をスムーズに進めるためのコミュニケーションの方法です。
講師の箱田高樹さんはかれこれ10数年の付き合いのあるライターさん。箱田さんの取材をひと言で言うとにかく「ズルい」(←上から目線ですみません)。取材開始5分で取材相手のフトコロにスルリと入り込み、気持ちよ~くさせて、気づくと取材現場にいるみんなが大笑いしている。取材が終わって帰る頃には、取材相手の方が箱田さんのことを大好きになっているといった取材をするのです。
昨日はそんな彼の取材技術を盗もうと「取材ライター講座」に参加したわけですが、2500円(チケット代)のもとは充分とれたセミナーでした。
冒頭の「ポポネポ」という言葉は、彼が心がけているトークの展開方法の1つ。ポジティブな話題→ポジティブな話題→ネガティブな話題→ポジティブな話題と順番に話すことを心がけているといいます。
具体的には……
- ポジティブな話題→「その青いジャケット、さわやかですね」
- ポジティブな話題→「ボタンもおしゃれ!」
- ネガティブな話題→「でももう少し細身でもいいかも」
- ポジティブな話題→「パンツとシャツとのバランスが洗練されてますね」
↑上のように、ネガティブな情報を中盤に挟むことで、相手に悪い印象を与えず「言いたいこと」が言えるのだそうです。とにかく最初と最後はポジティブな話題にすることが大事なのだとか。この方法は、彼が心理学者の植木理恵さんに取材したときに教えてもらった方法で、その取材以来、彼はこの順番で話すことを心がけるようになったそうです。
確かに、よーく思い出してみると、そんな話し方していたなあ。
ほかにも「メラビアンの法則」「同じトーンで話す」などなど、取材ですぐに使えるテクニックをたくさん紹介していただきました。
じつは、彼が紹介していた方法は、私も編集に携わっていたビジネス誌で紹介していた方法ばかり。聞き覚えのある言葉に懐かしさを感じたのと同時に、ビジネス誌のノウハウっていろんなシーンで応用できるんだなと改めて実感したのでした。