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5月21日(火)【褥瘡って読めますか?】

「褥瘡」って言葉、昨日のブログで出てきましたね。読めますか? 私は看護の勉強をするまで、読めないし、書けないし、意味もわかりませんでした。

「褥瘡」は「じょうくそう」って読みます。意味は「床ずれ」のこと。

この言葉、学校や病院では毎日聞くワード。だけど、普通に生活していたら聞くことなんてほどんどない単語です。

私が尊敬する看護師の先輩は「入院患者が褥瘡を作ったら看護師の責任!」と言っていました。そのくらい看護師は褥瘡に敏感で、ケアにも真剣です。

健康だとそんなにすぐに床ずれなんてできるわけないって思いますよね。それができるんです。3時間以上、寝返りせずまったく動かず仰向けに寝てみてください。腰やおしり、かかと、肩甲骨、後頭部などが痛くなるはずです(←この実験、実際に看護学校時代やりました)。そして、よーく見るとうっすら赤くなったり、皮膚にシーツの形がついていることも。これこそ床ずれのリスクとなる場所です。

床ずれになる原因としては、寝返りできない、皮膚が弱い、やせている、低栄養、皮膚が汗、便、尿などで皮膚がふやけてしまっている……などありますが、昨日のブログに書かれていたシーツのシワというのも原因に1つと言われています。

ではなぜ床ずれはよくないのか。その理由は、まず第一に患者さんに苦痛が伴うから(←痛み)、そして、悪化すると床ずれの傷口から感染する可能性があるからです。最悪の場合、死に至ることもあります。

ってことで、「褥瘡=床ずれ」って、看護の現場では重要な問題なのです。

※長女出産のために入院した病院のベッド。完璧に整えられてました。

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